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番茶~日本人のソウル飲料~(12/12)「日本人の日常茶には番茶」
〇終章 おわりに 私は番茶こそ1000年先も残っていくものと信じている。 その理由は、番茶は地味だがあっさりしているからだ。現代はあまりに刹那主義が過ぎるところがあることは触れた。刹那的なものはおよそ刺激が強くなる。桃や李の花は華やかで美しいが、松や柏が四季を通じて青々とし...

s.kazuki
2022年1月30日読了時間: 4分
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番茶~日本人のソウル飲料~(11/12)「今後は萎凋を」
〇4章 今後はどうしていくべきか 結論から言えば「香り」と「飲みやすさ」を重視した茶を増やした方がよいと思う。これが選択肢を増やすことにも一役買うはずだ。 今までは旨み重視のやぶきた深蒸し茶がもてはやされてきた話をしたが、最近はやぶきた以外の品種も取り扱うところが増えてきて...

s.kazuki
2022年1月18日読了時間: 5分
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番茶~日本人のソウル飲料~(10/12)「今の日本茶に思うこと2」
このままでは日本茶の衰退は免れない 日本茶の衰退が叫ばれて久しいが、最低でも私が死ぬまで美味しい日常茶番茶を飲み続けたいので衰退されては困る。そもそも、番茶の会社を自分で始めたのも様々理由はあれど、私が気に入ってる茶がなくなられては困るというのが最初の動機だったように思う。...

s.kazuki
2022年1月13日読了時間: 4分
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番茶~日本人のソウル飲料~(9/12)「今の日本茶に思うこと1」
〇3章 番茶及び現状の日本茶に対して思うこと 番茶こそ料理の調和を図る飲料だ 番茶の特徴は淡白でさっぱりしているという話を先にした。 この特徴から、料理にも非常に合うものと思う。飲料である以上お茶そのものも、きちんと食事との相性を考えていくべきではないだろうか。...

s.kazuki
2021年12月31日読了時間: 3分
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番茶~日本人のソウル飲料~(8/12)「肥料の多投が茶や人体に与える影響3-品質について-」
―品質について ここ数十年、茶といえば「旨み」がもてはやされてきた。これにより香りが失われ、飲み口は重たく、えぐみが残り劣化が早くなる。 「旨み」とは主にアミノ酸のことを指す。アミノ酸が多数結合したものがタンパク質であり、タンパク質は劣化が早い。例えば、生肉をそのまま外に出...
s.kazuki
2021年12月10日読了時間: 3分
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番茶~日本人のソウル飲料~(7/12)「肥料の多投が茶や人体に与える影響2-硝酸塩について-」
―硝酸塩について ここまで度々出てきた硝酸塩についてようやく詳しく触れる。 硝酸塩とは、硝酸態窒素が結晶化したものをいう。植物が育つためには、窒素、リン酸、カリウムが必要と言われる(植物が育つための3大栄養素)。特に、窒素は種が発芽したあと、葉や茎を生長させるのに大切とされ...
s.kazuki
2021年11月29日読了時間: 4分
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番茶~日本人のソウル飲料~(6/12)「肥料の多投が茶や人体に与える影響1」
肥料について こちらも主に茶樹にストレスをかける点から肥料は最低限であることが望ましい(無肥料が理想)。 (※ここでいう「無肥料」とは、肥料分が一切入っていないというわけではなく、「栽培過程において人為的に肥料分を与えていない」こととする) 肥料を与えすぎると・・...
s.kazuki
2021年11月20日読了時間: 5分
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番茶~日本人のソウル飲料~(5/12)「農薬が茶や人体に与える影響」
〇2章 現在の日本茶事情 はじめにでも述べた通り、番茶というと下級品というイメージか知らないという人が多いというのが現状だ。 その証拠に新茶の時期だけ比較的茶がもてはやされているように思う。日本茶は煎茶以外にも沢山あるにも関わらず、特に東側では巷に溢れているのは煎茶ばかりだ...
s.kazuki
2021年11月16日読了時間: 6分
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番茶~日本人のソウル飲料~(4/12)「番茶のメリット2」
〔メリット3〕糖尿病予防・肥満防止・疲労回復を助ける 近年、糖尿病予防に良いとされるポリサッカライドは番茶に多い。特に、夏の日差しをたっぷり浴びた秋番茶に多く含まれる。 「ポリサッカライド」とは、多糖類の一種で、インスリンと同じような働きをして血糖値の上昇を抑える効果がある...
s.kazuki
2021年11月13日読了時間: 5分
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番茶~日本人のソウル飲料~(3/12)「番茶のメリット1」
〔メリット1〕カフェインが少なく低刺激 番茶は飲みやすくて飲んでいて刺激が少ない。それはカフェインやタンニンが少ないからだ。これは煎茶よりも栽培日数をかけるため、光合成をより長い期間行うことによる。今でも西日本では、日常茶として番茶を飲むことが多い。煎茶や紅茶などと比べると...
s.kazuki
2021年11月9日読了時間: 3分
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番茶~日本人のソウル飲料~(2/12)「番茶とは」
〇1章 番茶の力 番茶とは そもそも、番茶とは何を指すのか。実はこの定義は地方によっても違うため大変難しい。例えば、主に東北や北海道などではほうじ茶のことを番茶と呼んでいる。 本稿での番茶とは、「未熟な軟らかい新芽で作る新茶などと違い、熟した硬い葉で作る日常用の茶(親子番茶...
s.kazuki
2021年11月7日読了時間: 2分
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番茶~日本人のソウル飲料~(1/12)「はじめに」
【番茶は日本人の日常用の茶に相応しい「ソウル飲料」である】 それを主張することが本稿執筆の目的である。 番茶は煎茶に比べて低カフェインでとても軽く、ガブガブと何杯でも飲める優れモノだ。さらに、求めやすい価格である。 日本の番茶は地域や生産者によってかなり個性があり、土地・品...
s.kazuki
2021年11月5日読了時間: 2分
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こだわり3 萎凋(いちょう)について
戦後くらいまでの日本茶にはなされていて、現在はほとんどされなくなった製茶の作業がある。 それが 萎凋(いちょう) である。 萎凋とは、収穫した茶葉を風通しの良い暗所で放置または定期的にかき回し、微発酵を促す工程だ。 ただし、良きところで発酵を止めないと今度は腐敗臭に繋がる。...
s.kazuki
2021年1月12日読了時間: 3分
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